- 簿記3級に落ちた…これってやばい?
- 「簿記3級は簡単」って聞いてたけど簡単じゃなかった…
- 簿記3級…完全になめてた…
ネット上の「簡単」という言葉を信じてしまい、試験に落ちてショックを受けているのはあなただけではありません。
実は、簿記3級の合格率は40%前後。
2人に1人以上は落ちる、簡単な試験ではありません。
私は2018年に簿記3級を受験しました。
元々心配性だったこともあり「簡単」という噂を疑って徹底的に対策した結果、満点で合格できました。

その経験から、簿記3級合格に必要なのは
頭の良さではなく
正しい戦い方を知ること
だということがわかりました。
そこでこの記事では
- 簿記3級が簡単ではない理由
- 簿記3級合格に必要な「3つの力」
を私の経験を詰め込んで解説します。
この記事を読めば「なぜ落ちたのか」が明確になり、次は自信を持って合格を掴み取れるようになります。
試験に落ちたこのタイミングは、弱点を知るチャンスです。
ぜひこの記事を最後まで読んで、リベンジ合格への一歩を踏み出してください。
簿記3級は簡単じゃない!正しく学ばないと落ちる3つの理由
ネット上では
「簿記3級は簡単!」
などの発言を目にすることがあります。
これは間違いです。
その理由は次の3つ。
- 理由①:合格率は40%前後!実は2人に1人以上が落ちる
- 理由②:簿記は専門知識!一般常識やセンスだけでは解けない
- 理由③:試験時間はたったの60分!悩む時間がないスピード勝負
理由①:合格率は40%前後!実は2人に1人以上が落ちる
簿記3級のネット試験の合格率を見てみましょう。

合格率は40%前後です。
つまり、10人が受験したら6人は落ちている計算になります。
数字で見ると「誰でも受かる簡単な試験」とはかけ離れていますね。
もちろん、記念受験者や勉強せずに受けた人も一定数いるでしょう。
しかし、ネットで言われているような「誰でも受かる簡単な試験」が本当なのであれば
運転免許の学科試験(合格率7割〜8割)のように、もっと高い合格率が出るはずです。
半分以上が不合格になるということは、しっかり勉強した層も容赦なく落とされているということです。
ネット上の
1週間で受かった
余裕だった
という声は、たまたま上手くいった一部の人の声が大きいだけ。

それを鵜呑みにして
「簿記3級に落ちた自分は劣っている」
なんて思う必要は、1ミリもありません。
理由②:簿記は専門知識!一般常識やセンスだけでは解けない
簿記の知識は、国語や算数のように義務教育で当たり前に学ぶものではありません。
商業高校などに通わない限り、人生で一度も触れることがない特殊な知識です。
わかりやすく言うなら、簿記は「新しい言語」のようなものです。
たとえば、いくら地頭が良い人でも、文字も文法も習ったことがない
アラビア語のテストを受けたら、おそらく0点を取るはずです。

なんとなくで読めるものではありません。
簿記もこれと全く同じで
- 「借方・貸方」という文法
- 「売掛金」などの単語
これらを知らなければ、問題を解くことはできません。
つまり、センスや地頭で乗り切れるものではないので、簡単ではありません。
理由③:試験時間はたったの60分!悩む時間がないスピード勝負
2020年度までは120分の試験時間でしたが、2021年度からは60分に短縮されてしまいました。
私が受験した2018年は120分あったので、問題を解いたあとにすべての問題を見直す時間がありました。
しかし、60分だとそうはいきません。
たとえば、 第1問の仕訳問題は全15問ありますが、合格者の目安タイムは「15分以内」です。
つまり、1問あたりたったの1分で解かなければなりません。

もしここで
「えーっと、勘定科目はどっちだっけ…?」
と悩み、1問に2〜3分かけてしまったらどうなるでしょうか?
単純計算で、第1問だけで30〜40分かかってしまうことになります。
すると、配点が一番高くて時間もかかる第3問に残される時間は、わずか10分程度。
これでは、どんなに簿記の知識があっても、物理的に時間が足りず完走することすらできません。
素早く解答することが求められる簿記3級は、簡単ではありません。
簿記3級に落ちた原因はこれ!?足りなかった「3つの力」
ここまで解説したように、簿記3級は簡単な試験ではありません。
とはいえ間違えた原因をしっかり分析して対策をすれば合格できる試験です。
具体的には次の3つの視点が重要になります。
- 【読解力】問題文を正確に読み取る力
- 【仕訳力】九九のように仕訳を切る力
- 【集計力】求めた数字を正確に集計する力
①【読解力】問題文を正確に読み取る力
簿記は数字の試験だと思われがちですが、読解力=文章を読む力も必要な試験です。
仕訳は完璧でも問題文を正しく読み取れないと正答はできません。
❌️読解力がないと起こる間違い
- 思い込みで逆の仕訳をしてしまう
- 日付(期間)を確認せずに計算してしまう
- 「なお~」などの条件を見落としてしまう
こういうケアレスミスで間違えるのは悔しいね…!
こういった間違いを防ぐためには
- 読み飛ばしをしない
- 問題文にラインなど目印をつける
- 理解不足な用語をなくす
といった対策が有効です。


「読み間違い」は少しの対策や意識で防げます。
普段の勉強から問題文の流し読みはせずに、しっかり読む意識で取り組みましょう。
本番は緊張しているからさらに間違いやすい。
普段から正確に読む習慣を身につけよう!
②【仕訳力】九九のように仕訳を切る力
仕訳力が合格・不合格を分ける最大のポイントです。
仕訳力は仕訳を早く正しく切る力です。
目指すべきは
- ゆっくり考えて仕訳を切るのではなく
- 九九のように瞬発的に仕訳が思い浮かぶ
という状態です。
仕訳力が上がれば、すべての設問に対する解答スピードが上がります。
❌️仕訳力がないと起こる間違い
- 勘定科目は合っているのに、左右(借方・貸方)を逆にしてしまう
- 仕訳を考えるごとにタイムロスをしてしまう
- 似たような勘定科目(仮払金と立替金など)で迷って間違える
仕訳は簿記の根幹です。
もし落ちた原因を分析していて仕訳力が足りないとわかったのであれば
もう一度はじめから、丁寧に仕訳を切りながら復習をしましょう。
仕訳は暗記の要素もありますが、勘定科目と実際の取引をイメージして繋げる理解学習の要素もあります。
仕訳力を伸ばすには
- とにかくたくさんの問題を解く
これが仕訳力アップの近道になるでしょう。
スキマ時間を活用するならスマホアプリが有効です。
私のおすすめの簿記アプリは「ぼきもん」です。


いくつか触ってみた中で、操作のしやすさが一番でした。ぜひ参考にしてみてください。
取引を見た瞬間に
- 勘定科目
- 借方・貸方どちらに配置するか
が瞬時に出てくるようになれば大きな進歩です。
③【集計力】求めた数字を正確に集計する力
最後は、答えを導き出すための「集計力」です。
特に、配点の高い第3問(決算)で点数を稼ぐには、この力がカギを握ります。
❌️集計力がないと起こる間違い
- 集計前の数字は合っているのに集計ミスで点数を落とす
- 電卓を叩く回数が多くなり、打ち間違いが頻発する
- 試算表の貸借が合わずにパニックになってしまう
集計力は下書き力とも言い換えられます。
計算用紙のメモの書き方が「自己流」のままでは、本番でのミス率は跳ね上がります。
整理されていない数字は、集計漏れや転記ミスを誘発するからです。
また、毎回書き方が違うと脳のメモリを無駄に使ってしまいます。
集計力=下書き力を伸ばすには
- テキストなどで教わる下書きの書き方を徹底して真似する
これが一番おすすめです。
真似をしてからアレンジをして自分なりの型を完成させましょう。
ぜひ次の試験までに、自分なりの勝てる下書きの型を完成させてください。
【番外編】「もう3級は嫌だ!」逃げ道を探しているあなたへのQ&A
勉強に疲れたり、試験に落ちてしまうと、ふと「別のルート」を探したくなりますよね。
私も何度も試験から逃げようとして、勉強をやらない理由を探していました。
経験者として「その別ルートは安全か?」を正直にお答えします。
- 簿記3級を飛ばしていきなり2級に挑戦するのはアリ?
-
基本的におすすめしません。「急がば回れ」です。
「どうせ簿記2級を取るなら最初から簿記2級の勉強をしたらいいんじゃない?」
と思う気持ちは痛いほどわかります。
しかし、簿記において3級は簿記資格すべての土台となる存在です。
2級の半分(商業簿記)は、3級の知識が身についていることが前提で進みます。
3級でつまずいている状態で2級のテキストを開いても、挫折する可能性が高いです。
3級合格レベルまで持っていくことが、結果的に2級合格への最短ルートになります。
- 簿記資格なしでも未経験で経理に転職できる?
-
無理ではありませんが、戦場に丸腰で行くようなものです。
経理は人気の事務職です。
ライバルの中には
- 実務経験者
- 簿記2級所持者
など強力な武器を持った人がたくさんいます。
資格なしでも採用してくれる会社はありますが、選択肢は極端に狭くなります。
詳しくは下記の記事を読んでみてください。
無資格で採用されたとしても、教育体制が整っていないなど
待遇が良くない職場であるリスクも高まります。
「ホワイト企業で長く働きたい」
そう思うなら、簿記資格は最低限のパスポートだと思ってください。
- 落ち込んだからしばらく休みたい…再受験はいつすべき?
-
なるべく間を空けずに復習し、早めに再受験するのがおすすめです。
「疲れたから1ヶ月休もう」
気持ちはわかりますがあまりおすすめできません。
簿記は暗記というより、スポーツのように技術が試されるので
間隔が空くと仕訳の反射神経が一気に鈍るからです。
私は2018年に簿記3級を受けて、2025年に簿記2級を受けました。
そのため「簿記の感覚」を取り戻すのに苦労しました。
幸い今はネット試験があり、最短で数日後に受験できます。
「悔しい!」と感情が揺れ動いている今こそ、最も吸収力が高い状態です。
鉄は熱いうちに打て。
その悔しさをバネに、しっかりと弱点を補強をしてリベンジしてしまうのが賢い戦略です。
まとめ:不合格は「弱点」が見えた証拠。次はきっと合格できます!
「たかが簿記3級」
「簿記3級なんて簡単」
心無い言葉を耳にすることもあるかもしれませんが、そんな的外れな雑音は気にしなくて大丈夫です。
仕事や学校の忙しい合間を縫って勉強し、試験に挑んだこと自体が素晴らしい挑戦です。
まずはここまで頑張った自分を褒めてあげてください。
たとえ簿記3級に落ちてもそれまでの勉強は決して無駄ではありません。
なぜなら、あなたは今回の受験を通して弱点を知ることができ、あとはそこを補強するだけだからです。
不合格という結果だけを見ればそれまでですが、過程として見れば合格への布石でしかありません。
- 読解力で、ケアレスミスを防ぐ
- 仕訳力で、反射的に解答する
- 集計力で、正確に解答する
自分の弱点がわかっている再受験生は、なんとなく受けている初学者よりもずっと合格に近い場所にいます。
そして「悔しい」と思えている今が、一番実力が伸びる時です。
その悔しさをバネにリベンジしましょう。
もし、
「どうしても独学だとサボってしまう」
「どこが悪いのか自分ひとりでは分析しきれない」
という場合は、通信講座という「プロの力」を借りるのも賢い選択です。
CPAラーニングなら無料で講義動画が見られますし、クレアールなら1万円ほどで受講&サポートを受けられます。
プロの力を借りるほうが、コスト面・精神面で楽なケースも多いです。
簿記3級の勉強方法について、あらためて詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。


ご自身の性格や状況に合わせて、ベストな再挑戦の方法を選んでみてください。
あなたの簿記3級合格を心から応援しています。







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