「未経験でも経理に転職できるの?」—そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
結論、正しい準備をすれば未経験でも十分に採用チャンスはあります。
私自身、まったくの未経験で経理職への転職に成功した経験があります。
経理って専門職でしょ?資格も経験もない自分には無理だよ…
と思っていませんか?
私もかつて同じことを感じていました。
でもそんな私でも経理として採用された経験があります。
正直な話、私は低学歴です⋯!
だからこそ学歴が採否を左右したワケではなさそう。
経理への未経験転職は決して夢物語ではありません。
この記事では、私が実際に経験した未経験からの経理転職を振り返りながら、
採用までの具体的な5ステップを丁寧に解説していきます。
「何から始めればいいかわからない」という方も、
この記事を読み終えるころには次の一手が見えているはずです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
未経験でも経理に転職できる理由【経理人材不足の実態】
まず大前提として知っておいてほしいのが、経理職は全国的に人手不足が続いているという現実です。
「経理=専門職=経験者しか採用されない」というイメージを持っている方も多いですが、
それは必ずしも正しくありません。
特に地方・中小企業では未経験でも狙いやすい
大手企業の経理部門であれば即戦力を求めるケースが多いですが、
地方の中小企業では事情が大きく異なります。
そもそも応募者自体が少なく、「経験者がなかなか来ない」という悩みを抱えている企業が多いためです。
私自身、地方で経理職への転職を実現できました。
この背景には、こうした地域の人手不足という追い風がありました。
もちろん採用担当者から「なぜあなたを採ったか」と明確に教えてもらったわけではありませんが、
地方特有の採用事情がプラスに働いたと感じています。
経理は人材を育てる文化がある
もう一つ重要なポイントが、経理は実務のやりながら新人を育てる文化が根付いているという点です。
もちろん企業によって差はありますが、
特に中小企業では「入社してから一緒に覚えていこう」というスタンスの会社も少なくありません。
経理の実務は、請求書の処理・伝票入力・経費精算の確認など、
最初はシンプルな業務からスタートするケースがほとんどです。
いきなり難しい財務分析や決算業務を任されることはまずありません。
だからこそ、未経験者でも少しずつ実力をつけていける環境が整っています。
「自分には無理かも」という先入観は、一度横に置いておきましょう。
大切なのは正しい準備と戦略です。
未経験での応募で「なかなか採用されない」と感じている方は、
その原因を理解しておくことも重要です。
経理未経験で採用されない理由と対策について詳しくまとめた記事もあわせて参考にしてみてください。
【ステップ1】簿記資格を取得する|未経験の最強の武器
ここからは未経験から経理への転職を成功させるためのコツを5つのステップに分けて解説していきます。
未経験から経理に転職するうえで、最初にやるべきことは簿記資格の取得です。
これは私が実体験から自信を持っておすすめできるアドバイスです。
簿記資格を入社前に取るべき理由
実は私は、経理職に就いた後に簿記3級を取得しました。
資格なしで入社できたのは事実ですが、入社後にとても苦労した部分があります。
今自分が何の業務をやっているのかが全くわからず、苦しんだよ…
簿記3級を取得してからは、それまでやっていた業務の解像度がぐっと上がりました。
「この処理はこういう意味があったんだ」
「この数字はここにつながっているんだ」
という理解が深まり、結果としてミスも減りました。
これが資格取得の最大のメリットだったと感じています。
裏を返せば、入社前に簿記3級を持っていれば、もっとスムーズに業務に入れたはずだという後悔もあります。
簿記資格は転職活動でも間違いなくプラスに働きます。
未経験で転職を目指す方には、ぜひ先に簿記3級を取得するのがおすすめです。
求人票でも簿記資格は明確なアピールポイントになる
さまざまな経理職の求人票を見ていると、
「簿記3級以上歓迎」
「簿記資格をお持ちの方は優遇」
という記載を頻繁に目にします。
資格を持っているだけで、一つの差別化になるのは間違いありません。
特に未経験の場合、実績や経験でアピールすることが難しいからこそ、
資格という客観的な証明が重要になります。
簿記3級は独学でも十分取得できる難易度で、
勉強期間の目安は2〜3ヶ月程度です。
- 簿記3級:未経験転職の最低ラインとして有効。求人票での「歓迎条件」に頻出
- 簿記2級:持っていれば応募できる求人の幅が大きく広がる。転職活動と並行して目指す価値あり
簿記の資格が人生にどんな変化をもたらすか、私の体験を詳しく書いた記事もあります。
簿記3級で人生が変わった実体験もぜひ読んでみてください。モチベーションアップにもつながると思います。
【ステップ2】面接に向けて:異業種経験を「経理向きスキル」に言い換える


「前職が経理と全然関係ない業界だから…」と諦めていませんか?
実は、異業種の経験のなかにも経理職に活かせるスキルは必ずあります。
大切なのは、それをどう言語化して伝えるかです。
【私の実体験】秘書経験が意外な形で評価された
私は経理の前に秘書業務を経験していました。
秘書という立場上、重要書類を扱う機会が多くあり、
書類管理やセキュリティ意識を強く持って業務に取り組んでいました。
正直なところ、この経験が経理転職でここまで評価されるとは思っていませんでした。
しかし面接の場で、書類の取り扱いに対する慎重さや情報管理への意識
が経理業務に向いている素養があるとして、その場で前向きに評価されました。
また、前職で小口現金の管理を担当していた経験も、面接でしっかりアピールしました。
経理と直接つながる業務経験があったことは、採用担当者の印象を変えてくれたと感じています。
私にそんな経験ないかも…
経理に役立つ業務経験は必ず何かしらあるはず!
丁寧に経験を棚卸ししよう!
経理に活かせる異業種経験の例一覧
自分の経歴を棚卸ししながら、以下のような経験がないか振り返ってみてください。
- 現金・金銭の取り扱い経験(小口現金管理、レジ業務、売上管理など)
- 数字を扱う業務経験(売上集計、在庫管理、予算管理のサポートなど)
- 書類・データの管理経験(契約書管理、書類の整理・保管、データ入力など)
- 正確性・ミスのなさが求められた業務(医療事務、法律事務所、行政窓口など)
- Excelや会計ソフトの使用経験(関数・ピボットテーブルの活用など)
- 期限を厳守して取り組んだ経験(締め切り管理、スケジュール調整など)
- 機密情報・個人情報を扱った経験(情報管理への高い意識)
これらを職務経歴書や面接で
「経理業務に直結するスキルとして活かせます」
という文脈で伝えることが重要です。
「経理業務経験なし」ではなく
「○○の経験を通じて△△のスキルを培いました」
というポジティブな言い換えを意識しましょう。
【ステップ3】面接に向けて:「なぜ経理?」に答えられるか【志望動機】
経理職の面接において、「なぜ経理をやりたいのですか?」という質問は避けて通れません。
この質問への答えが曖昧だと、どれだけ資格やスキルがあっても採用につながりにくくなります。
「なぜ経理?」への答えは自分の言葉で考えよう
私も面接でこの質問を受けました。
正直、「どう答えれば正解なのか」と事前にかなり悩みました。
経理を目指した理由は人によってさまざまです。
「数字が好きだから」
「安定したバックオフィス業務に就きたいから」
「前職で経理業務に触れて興味を持ったから」
など、動機はそれぞれ違います。
だからこそ、型にはまった答えではなく、自分自身の経験や価値観に基づいたリアルな言葉で語ることが重要です。
必ず聞かれる質問だからこそ、ここをアピールポイントにするのをおすすめします。
私は転職エージェントと何度も面談を重ね、自分の志望動機を丁寧に言語化していきました。
NG例とOK例で理解する志望動機の作り方
【NG例】
- 「数字が好きなので経理をやってみたいと思いました」(理由が浅く、経理への理解が感じられない)
- 「安定しているイメージがあったので選びました」(会社への貢献意欲が見えない)
- 「前職が嫌になったので転職しようと思い、経理を選びました」(ネガティブな動機は基本的にNG)
【OK例】
- 「前職で○○を担当するなかで数字の正確な管理に強いやりがいを感じ、より専門的に経理業務に関わりたいと考えるようになりました」
- 「会社の資金の流れを把握し、経営を数字でサポートする仕事に魅力を感じています。将来的には簿記2級も取得し、決算業務まで担える経理担当者を目指したいと思っています」
ポイントは「過去の経験 → 興味を持ったきっかけ → 将来のビジョン」という流れで語ることです。
この流れがあると、採用担当者も
「なるほど、それでうちの会社に来たんだな」
と納得感を持って聞いてくれます。
転職エージェントを活用して志望動機を磨こう
自分一人で志望動機を作るのが難しいと感じる場合は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
エージェントはこれまで多くの転職者を支援してきたプロです。
あなたの話を聞きながら「それって、こういう言い方ができますよ」と整理してくれます。
自分では気づかなかった強みや経験の価値を引き出してもらえることも多いので、
特に未経験での転職では使わない手はありません。
まずは手始めに求人数の多い
エージェントとの面談もしっかり活用するのが転職成功への近道です。
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【ステップ4】面接に向けて:面接でよく聞かれる質問と回答のポイント
志望動機の準備ができたら、次は面接全体の対策です。
未経験で経理を志望する場合、面接官はいくつかの点を特に確認しようとしています。
「本当に経理業務に適性があるか」
「続けていける人材か」
という視点です。
よく聞かれる質問と回答のポイントを整理しておきましょう。
Q1. 数字は得意ですか?
【回答のポイント💡】
「得意です」と言い切るよりも、具体的なエピソードで示すほうが説得力があります。
「前職では売上の集計や在庫数の管理を担当しており、数字のズレをすぐに発見できるよう常に確認を徹底していました」のように、実際の行動と結果を添えて答えましょう。
Q2. ミスをしないためにどんな工夫をしていますか?
【回答のポイント💡】
経理は基本的にミスが許されない仕事です。
「自分はミスをしない」というアピールより、「ミスを防ぐための仕組みを自分で作っている」ことを伝えることが重要です。
「入力後に必ず見直しをする」「チェックリストを作って確認する」
など、具体的な方法を挙げましょう。
Q3. 経理の経験はありませんが、どのように業務を習得するつもりですか?
【回答のポイント💡】
未経験者に対してよく問われる質問です。学習への積極性と具体的な行動計画を示しましょう。
「現在簿記3級を勉強中で、入社後も業務に必要な知識はできる限り自分で学んでいくつもりです」という姿勢が好印象を与えます。
Q4. なぜ前職を辞めたのですか?
【回答のポイント】退職理由はネガティブな表現を避け、前向きな言い換えを心がけましょう。「前職ではやりきった感があり、より専門性を高められる職種に挑戦したいと思い転職を決意しました」のように、未来志向の言葉でまとめることがポイントです。
面接全体で大切にすべき「誠実さと具体性」
未経験者の面接において最も重要なのは、誠実さと具体性です。
経理という会社の数字を扱う立場上、信頼性がもっとも重要と言えます。
「経験がないのに知ったかぶりをする」
「曖昧な言葉でごまかす」
というようなことは避けましょう。
「わかりません、でもこのように対応します」
という正直さと学習意欲の組み合わせが、採用担当者に好印象を与えます。
【ステップ5】転職エージェント・求人の選び方


準備が整ったら、いよいよ求人探しと応募の段階です。
未経験での経理転職を成功させるためには、
先ほどからも言っているように、求人の選び方と転職エージェントの活用が大きなカギを握ります。
未経験可・簿記資格不問の求人に絞って応募する
まず大前提として、「未経験可」「経理補助」「簿記資格不問」などと明記されている求人に絞って応募しましょう。
「経験者優遇」の求人に無理に応募しても、書類選考の段階で落とされる可能性が高いです。
未経験者歓迎の求人を丁寧に見落とさずに探していくことが、まず最初の戦略です。
求人サイトの検索条件で「未経験歓迎」「経理補助」「経理事務」などのキーワードを組み合わせてみましょう。
中小企業・地方企業が未経験転職の狙い目
前述の通り、地方の中小企業は経理人材の確保に苦労しているケースが多く、未経験者でも採用チャンスがあります。
大手企業や都市部の求人と比べると条件で劣る部分があるかもしれませんが、
「まずは経理キャリアを積む」
という目的でファーストステップとして入社する戦略は非常に有効です。
経理経験を1〜2年積んだ後、より条件のよい企業にステップアップするキャリアパスも十分に現実的です。
ちなみに経理のキャリアパスは幅広いです。
詳しくは、経理の仕事内容とは?未経験から目指す前に知っておきたいことをご覧ください。
転職エージェントを使う3つのメリット
未経験転職において、転職エージェントの活用は特に効果的です。
- 志望動機・自己PRを一緒に磨いてくれる:自分では気づかない強みを引き出し、採用担当者に響く言葉に整えてくれます
- 非公開求人にアクセスできる:一般の求人サイトには載っていない求人を紹介してもらえることがあります
- 面接対策・書類添削をしてもらえる:未経験転職特有の弱点をカバーするアドバイスをもらえます
特に「なぜ経理をやりたいのか」という志望動機の言語化は、
一人でやるよりエージェントと一緒に取り組むほうがずっとクオリティが上がります。
私自身も、エージェントとの面談を通じて自分の言葉が整理されていった経験があります。
なお、転職活動の戦略は年代によっても変わってきます。
経理転職における20代・30代の違いについても参考にしてみてください。
自分の年齢・状況に合った戦略を立てることが大切です。
未経験入社後にぶつかる壁と乗り越え方
無事に転職を果たしたとしても、入社後には当然「壁」があります。
私が実際に未経験で経理に入社して最初にぶつかった壁を正直にお伝えします。
これを知っておけば、事前に備えることができます。
「複式簿記の考え方」が最初の大きな壁だった
私が入社後にもっとも苦労したのが、複式簿記の考え方です。
簿記では、お金が動くときに必ず「借方(左)」と「貸方(右)」の両方に記録します。
例えば現金で支払いをした場合、片方では現金が減り、もう片方では費用が増えるという処理をします。
この「片方でお金が出ていっているのに、もう片方では数字が入ってくる」という感覚が、最初は矛盾に感じられて混乱しました。
簿記3級を取得してようやく「ああ、あの処理はこういう意味だったのか!」と理解できました。
だからこそステップ1のとおり、事前の簿記資格の取得をおすすめしています。
簿記の知識があれば、入社初日から「この仕訳はなぜこうなるのか」という理解のうえで業務に取り組めるはずです。
それはミスの防止にもつながりますし、上司や同僚からの信頼にもつながります。
スタートラインを一段上げておくことができるのです。
また、入社後も学び続ける姿勢は必須です。
会計ソフトの操作方法、税務の基礎知識、決算の流れなど、覚えることはたくさんあります。
でも一つひとつ着実にこなしていけば、必ず実力はついてきます。
焦らず、でも諦めず。
それが未経験から経理キャリアを積み上げるコツです。
簿記3級を学ぶなら、まずは簿記3級の独学勉強方法|満点合格者が初心者向けに解説をご覧ください。
まとめ|未経験経理転職を成功させる5ステップの振り返り
最後に、この記事でお伝えした未経験から経理に転職するための5ステップを振り返りましょう。
- ステップ1:簿記資格を取得する—まずは簿記3級から。転職活動でのアピールにも、入社後の業務習得にも必ず役立ちます
- ステップ2:異業種経験を経理向きスキルに言い換える—書類管理、数字業務、正確性が求められた仕事など、どんな経験にも経理に活かせる要素が隠れています
- ステップ3:「なぜ経理?」という志望動機を自分の言葉で作る—転職エージェントも活用しながら、過去の経験と未来のビジョンをつなぐストーリーを作りましょう
- ステップ4:面接対策をしっかり行う—誠実さと具体性を意識して、未経験でも採用したいと思ってもらえる印象を与えましょう
- ステップ5:未経験可の求人・中小企業・地方企業を狙って転職エージェントも活用する—戦略的な求人選びと、プロのサポートを組み合わせることが成功への近道です
「未経験だから無理」ではなく、
「未経験だからこそ、正しい準備が大切」です。
私自身がそうであったように、準備と戦略があれば未経験からでも経理転職は十分に実現できます。
まずは「簿記3級の取得」という第一歩を踏み出してみてください。
そこから経理への道は少しずつ開けていきます。
この記事が、あなたの転職活動の一助になれば嬉しいです。









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